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監修の範囲を聞く
広告の隅に「医師監修」とある。誰の名前かは読めるのに、何を監修したかが書かれていない。最初に確認したいのは、その空欄です。文章の内容を見たのか、使用方法を助言したのか、試験の設計に関わったのかで、読み取れることは変わります。肩書き一つで関与の内容まで補ってしまわないようにします。
監修という表示を見たことだけから、製品の有効性が確認された、すべての利用者に適している、医療機関で使われていると推測することはできません。本稿は実在の商品や医師を評価するページではありません。説明を探す際の確認項目を示します。氏名の掲載と、効果の裏付けの掲載を別々に読んでください。
推奨の調査とも分ける
消費者庁のNo.1表示に関する実態調査報告書は、医師による推奨をうたう表示も取り上げています。医師が関与したという印象から、どのような根拠があると受け取られるかが問題になるためです。これは監修という言葉すべての適法性を一律に判断する資料ではありません。資料の対象と、自分が見た表示を区別します。
医師へのアンケートがある場合には、回答者の確認方法、何を見て回答したか、質問文を確かめます。広告の画像だけを見た回答なのか、実際の使用や試験結果を踏まえた回答なのかは大きな違いです。回答の割合だけでは、その区別は分かりません。監修、推奨、試験への参加を同じ意味として数えないようにします。
根拠の経路をたどる
効果の説明がある場合には、その文に対応する資料を探します。監修者の紹介ページがあることは、個々の効果表現の試験資料があることと同じではありません。研究の題名、対象、評価した結果、使用条件が、広告の商品やサービスと対応するかを見ます。違う条件の研究を、自分の購入判断へそのまま移さないことが大切です。
リンク先が論文であっても、題名に似た言葉があるだけでは十分ではありません。商品そのものを試したのか、成分を試したのか、運動の形式を試したのかを分けます。分からない点は分からないまま残し、関与の範囲を問い合わせます。本稿は個別製品の医学的な評価を行いません。
申込前に書く質問
質問は、「監修した部分はどこですか」「この効果の説明に対応する根拠はどれですか」「掲載されている方は試験にどのように関わりましたか」のように分けます。一つの質問にまとめると、名前の紹介だけが返ってきても確認できたように感じがちです。肩書きに関する質問と、効果に関する質問を分けるのが本稿の提案です。
回答を保存する際には、広告を見た日と、その表示があったページも残します。表示が更新されれば説明の範囲も変わる可能性があります。具体的な法的評価は、表示全体と実際の根拠を調べる必要があります。「医師監修」の有無だけで安全や効果を保証するものとして扱わず、自分に必要な情報がそろったかを確認してください。
確認した情報を残す
掲載された写真や白衣の印象も、文章と分けて読んでください。写真で生じた安心感が、どの説明に基づくのかを確かめます。画像に専門家が登場することと、製品を試験して結果が確認されたことを、一つの根拠としてまとめないようにします。
出典と確認範囲
- 消費者庁・No.1表示に関する実態調査報告書:医師推奨表示の調査。監修の範囲に関する質問は編集上の提案で、個別表示の法的判断ではありません。
- 消費者庁・表示に関するQ&A:No.1等の表示内容と調査内容の対応を確認する資料。
よくある質問
医師監修の対象はどこで確認するか
広告や根拠資料で監修した対象と範囲を確認します。氏名や肩書きだけで商品全体への関与を推定せず、記載がなければ問い合わせます。
医師監修だけで効果が分かるか
監修した範囲と個々の効果表現の根拠を別々に確認する必要があります。肩書きから関与の範囲を補いません。