スポーツ科学の研究で分かっていることを、宣伝抜きで、専門用語をできるだけ使わずに整理した記事です。現在10本。いずれも一次文献(論文)にあたって書いています。
共通しているのは、「よく言われていること」と「研究が示していること」がずれている題材を選んでいることです。効果を断定せず、分かっていないことは分かっていないと書きます。
- 歳をとってからでは遅いのかJAMA 1990:平均90±1歳の虚弱な入所者10名が8週間の高強度筋トレで筋力を平均174%増加。
- 座りすぎは運動で相殺できるのかLancetの解析は1,005,791人・追跡2〜18.1年・死亡84,609人。座位時間と活動量の相互作用を検証。
- プロテインの「ゴールデンタイム」はあるのか短期的に運動直後のタンパク質摂取が筋タンパク質合成を高めること自体は否定されていない。
- 運動後に冷やすと回復は早まるのか99研究のメタ分析では、筋肉痛と主観的疲労にもっとも効果的なのはマッサージだった。
- 睡眠不足は気合いで補えない10代のエリート選手340名。平日に8時間超眠っていた選手は怪我のオッズが61%低い(OR 0.39、95%CI 0.16-0.99)。
- 1日1万歩に根拠はあるのかLancet Public Health の15コホート47,471人のメタ分析。死亡リスクは歩数とともに低下した。
- 有酸素運動をすると筋肉がつかない?21研究422効果量のメタ分析。筋肉のサイズは筋トレのみ1.23/両方0.85/有酸素のみ0.27。
- 筋トレは週何回が正解か22研究のメタ分析:筋力の効果量は週1回0.74/週2回0.82/週3回0.93/週4回以上1.08。どれも「大きい」部類。
- 運動前のストレッチは力を落とす104研究のメタ分析:直前の静的ストレッチで筋力−5.4%、瞬発的な動作−2.0%。年齢・性別・体力によらない。
- 筋肉痛は乳酸のせいではない翌日に来る痛みは遅発性筋痛(DOMS)。筋肉が伸ばされながら力を出す動きで起こりやすい。