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強さと時間は別の欄
METsは、身体活動の強さを安静時と比べるための指標です。厚生労働省の身体活動・運動ガイドは、活動の強さと時間を組み合わせて身体活動量を扱います。強さの表示と、何分行ったかという時間の記録を混ぜないことが出発点です。駅へ歩いた記録の横に、時間だけ書かれていたら、強度の欄はまだ空いています。
ある活動の名称から、誰にとっても同じ負担だと決めることはできません。速度や動き方で内容は変わりますし、本人の体力も違います。資料の代表値は比較のための値です。体験中の感じ方をそのままMETsとして数値化したり、施設で行う全プログラムが同じ値だと仮定したりしないでください。
メッツ時は積で表す
活動の強さをMETs、時間を時間単位で表して掛けると、メッツ時として整理できます。単位が分で記録されている場合には、時間単位に直してから計算します。計算例として、3METsの活動を1時間行ったと仮定すると3メッツ時です。これは単位の説明用の例で、特定の人が行った運動の実測記録ではありません。
複数の活動を並べる場合は、それぞれに強さと時間の条件を付けます。短い強い運動と、長い軽い活動を、時間だけで比べると情報が失われます。一方で、積が同じなら経験や安全性まで同じという意味でもありません。指標の計算と、実際にどの運動を選ぶかの判断は切り分けます。
消費カロリーの約束ではない
METsを見たときに、そのまま自分の消費エネルギーや減量の結果へ読み替えるのは避けます。推定に使う式や体重、活動時間などの条件が必要です。施設の広告にエネルギーの数字が載っていれば、その数字が実測なのか推定なのか、どの条件の人を想定するのかを質問します。表示に桁が多くても、自分の値が分かったとは限りません。
体験で汗をかいた量をMETsの確認方法にすることもできません。気温や服装など別の条件があるためです。体の変化には個人差があります。この記事は活動の単位を整理するためのもので、運動による一定の減量を示すものではありません。気になる症状や運動制限がある場合には、数式で参加の可否を決めないでください。
予定表への使い方
運動の予定を作るなら、まず実際に行う活動と時間を書きます。次に一次資料のどの活動区分を参考にしたかを添えます。推定値なら推定と表示し、記録がない部分は空欄にします。表の数字を増やすためだけに、実際には行っていない活動を足さないことが重要です。歩行と施設での運動も別々に記録します。
指導者に相談するときは、METsの合計だけを渡すより、何をどのくらい行ったかを伝えるほうが具体的です。資料の単位を使う目的は、予定を比較しやすくすることです。疲れた日まで同じ数字に合わせる必要があるという意味ではありません。負担や生活の変化を伝え、調整する際の補助情報として使います。
確認した情報を残す
資料から値を転記するときには、活動名を省略しないでください。「運動」とだけ書くより、歩行などの具体的な区分を残すと、後から参照先を確認できます。時間の記録が途中で途切れた日も、確かな部分だけを使い、残りを推定するならその旨を表示します。
出典と確認範囲
- 厚生労働省・身体活動・運動ガイド2023:身体活動の指標とメッツ時。予定表と計算例は編集上の提案です。
よくある質問
METsは何を表すか
身体活動の強さを安静時の代謝に対する倍率で表す指標です。活動時間は別に記録します。
METsとメッツ時は同じか
METsは強さの指標、メッツ時は強さと時間を掛けて表す量です。活動条件も一緒に確認します。