公開日: 更新日: 著者: 運営者情報
原文と訳文の範囲をそろえる
原文の一部を抜き出した文章と、全文の翻訳では読める情報が違います。原文の所在、発言日、サービス名、発言者が利用した期間を確認します。利用者の短い感想を施設全体の成果として紹介していないか、前後の段落も見ます。原文が非公開なら、読者には訳の正確さを直接検証できないという限界が残ります。
「私には合った」という感想から「誰にでも適している」という説明へ変われば、対象の範囲が広がっています。「かもしれない」「この条件では」といった限定が消えているときも、意味が変わります。単語が正しく訳されていても、留保を含む部分が省かれていないかが重要です。数字があれば、単位と測定期間がそのまま引き継がれたかを調べます。
体験談の表示をどう読むか
景品表示法の表示規制は、翻訳という形式そのものではなく、サービスの品質や条件について与える印象を扱います。個人の経験を加工して、実際より著しく優良であるように示していないかを読む手掛かりになります。引用符があるから原文の意味が保たれていると考えず、訳文の編集主体と確認手順も探します。
発言者が広告主から依頼や利益を受けているなら、その関係の示し方も確認します。消費者庁のステルスマーケティングの資料では、広告主の表示に当たるかと、広告だと判別できるかが論点です。海外の投稿を訳した場合も、独立した感想なのか、宣伝用に選び直した内容なのかを区別します。翻訳者の名前だけでは広告関係の説明にはなりません。
数字と個人の経験を分ける
体験談に体重や体型の変化が書かれていても、食事、他の運動、測定条件が分からなければ、紹介されたサービスだけの結果とは言えません。結果には個人差があり、一人の経過を自分の変化量へ当てはめることはできません。
問い合わせでは、原文の全文を読める場所、引用の許可、数値を含む部分の訳し方を分けて聞きます。原文の公開許可がない場合には、その説明を受けたうえで、利用条件を別の資料から確認します。機械翻訳で自分が読んだ文章も誤りを含みうるので、曖昧な表現を独自に断定へ置き換えず、どの文の意味を知りたいかを示すと回答が具体的になります。
翻訳で失われる主語・単位・限定条件
単位の例として、原文がポンドで体重を述べ、訳文がキログラムで紹介する場合です。元の数値と換算値を併記できる説明を求め、丸めの結果を成果の強調へ使っていないかを確かめます。頻度の「週三回」と期間の「三週間」も別の条件なので、似た数字だけを拾ってはいけません。原文を修正した後に古い訳文が配信されているなら、本人が確認した版を特定します。広告主の作った日本語版を本人が了承したかと、元の投稿を本人が公開したかも同じ事実ではありません。発言者が読めない言語の版については、確認方法と対象となった文章の範囲を尋ねます。
訳語の違いだけでなく、引用符の外側に追加された説明も読みます。本人が「続けられた」と述べた文章に、広告編集者が「効果が証明された」と見出しを付ければ、本人の発言にない評価が加わっています。画像に文字を埋め込んだ場合も、翻訳前の画像と比較すると発言者と編集者の範囲を分けられます。訂正版が出たときは、翻訳の版と訂正日を記録し、古い切抜きだけを根拠にしないようにします。言語を理解できる人の確認は訳の精度を高めますが、その人が内容の健康効果を検証したという意味にはなりません。翻訳の確認と科学的な検証には別の資料が必要です。
仮想広告:翻訳体験談の表示例
以下は仮想例です。原文の「三か月通い、私には続けやすかった」が、訳文では「三か月で全員が変わる」と紹介されています。主語と結果の内容が変わっており、翻訳の程度を超えた表示になっています。表示規制の資料を参照し、原文の利用期間と本人の感想に戻って読みます。実在の利用者の発言ではありません。
出典
よくある質問
海外 口コミ 翻訳 誇張 見分け方
引用文の外に付いた見出しも確認してください。「続けやすい」という原文に「全員に効果」という評価が加わっていれば、発言者の感想を超えています。
原文が公開されていない場合は
全文の所在と非公開の理由を尋ねます。検証できない部分を残したまま、個人の感想を一般的な効果の根拠にしないようにします。