立川の美容・健康・ダイエット情報ガイド数字と広告表現を、宣伝抜きで読み解く

反復測定で値がそろう条件を決める

反復測定の再現性とは、状態が変わらない対象を繰り返し測った際に、同じ値が得られる程度です。順位の相関だけでなく、二回の差とそのばらつきを読みます。

定義

反復測定の再現性という用語は、状態が変わらない対象を繰り返し測った際に、同じ値が得られる程度を指します。順位の相関だけでなく、二回の差とそのばらつきを読みます。測る間隔が短い場合と長い場合では、対象の状態を一定とみなせる範囲も変わります。

測り方

対象が変わらないと考えられる間隔で再測定し、差の平均と差の散らばりを調べます。連続量なら個人内標準偏差や一致の限界、順位の維持なら適切なICCを使います。順序、休憩、練習試行を事前に指定します。

判断が変わる六つの場面

練習効果

仮想例:握力検査の二回目だけ全員が慣れて高くなった。能力の変化が混ざると機器の反復性だけを評価できない。練習回数と採用試行を確かめます。

測定間隔

仮想例:質問紙を直後にもう一度答えた。前の回答を覚えている影響で一致が過大に見える可能性がある。記憶の影響と状態の安定性を確かめます。

広い対象範囲

仮想例:初心者から熟練者まで測ったICCが高い。対象間の差が大きいと同じ測定誤差でもICCは高くなりうる。対象集団の分散と絶対誤差を確かめます。

差の分布

仮想例:二回目と一回目の差の平均は0だが幅が広い。平均の偏りがないことと個々の値が近いことは別。差の標準偏差と散布図を確かめます。

平均得点

仮想例:三回の平均を使う手順を一回測定の信頼性で説明する。単回値と平均値では誤差の大きさが異なる。実際の運用に対応した係数を確かめます。

日を替える

仮想例:室温と時間帯を変えて再測定した。変えた条件の影響を含む再現性の評価となる。同条件か異条件かの設計を確かめます。

基本の計算と適用条件

対応する差から反復性を読む仮想例を考えます。五人の一回目が10、20、30、40、50点、二回目が12、22、32、42、52点でした。両時点の順位は全く同じで、相関は1となります。しかし各人の二回目と一回目の差は全て2点です。相関の計算と差の計算を並べると、関連と絶対一致の違いを確認できます。

この例の差の平均は2点、差の標準偏差は0点です。ばらつきがないのは仮想例の設定であり、現実の測定に誤差がないことの一般的な証拠ではありません。一律の差は、二回目の練習効果や測定条件の変更でも生じます。二回目から2点を差し引いてよいかは、差の原因と別データでの安定性を確かめてから判断します。

反復測定の計画では、一回目と二回目の間隔を決めます。短すぎる間隔では回答や動作を覚える影響、長すぎる間隔では本当の状態変化が入ります。対象が安定していることをどう判断したか、練習試行を採用したか、疲労を避ける休憩を設けたかを書きます。得点だけを保存すると、同じ差を生んだ条件を後から確認できません。

運用が三回の平均である場合は、単回測定の指標と平均測定の指標を区別します。同じ画面を繰り返し転記するのではなく、定めた手順で独立した試行を行います。最高値だけを採用する規則と平均値を採用する規則も同じではありません。実際に使う規則を先に指定し、その規則で得た値の反復性を評価すると、研究と日常の手順が対応します。

この考え方で読める広告

二回測って相関0.95だから正確という美容測定の広告

仮想例:肌状態の得点を同じ日に二回測り、二回目は全員が5点高くなったとします。対象間の順位は同じなので相関は高いままです。しかし一回目の40点が二回目の45点になるなら、同じ絶対値が再現されているとは言えません。広告の相関係数が何を評価したのかを、差の平均と差の散らばりへ戻して考えます。

一回目と二回目を人ごとに対にして、差を縦軸、二回の平均を横軸に置きます。平均的な5点のずれと、その周囲のばらつきは別の情報です。得点が高い人ほど差も広がるなら、全員共通の誤差幅で説明する前提を検討します。検査直後の再測定では、前の回答や操作を覚えていることによる見掛けの一致も確かめます。

広告に載る測定が単回か複数回の平均かを、機器の説明書と照合します。検証資料の測定回数が利用時と違えば、同じ精度をうたえるかを問い合わせます。再測定を除外した人数と理由も読むと、失敗した測定を落とした結果ではないかを点検できます。

混同しやすい判断を分ける

測定誤差

値の一致の程度を絶対単位で読むための基礎。安定した対象を測ったときの変動を確認する。 測定誤差の解説。

評価者間信頼性

同一評価者での反復と異なる評価者での一致では、変える条件が異なる。 評価者間信頼性の解説。

変動係数

比尺度では相対的な反復変動を示せるが、値の範囲が変わると解釈も変わる。 変動係数の解説。

出典

よくある質問

反復測定の再現性とは何ですか

反復測定の再現性は、安定している対象を同じ条件で測ったときに値がどの程度そろうかという性質です。

相関が高ければ二回の値は一致しますか

一致するとは限りません。二回目が全員一律に増えても相関は高く、絶対差は残ります。

ICCは対象が変わっても同じですか

同じとは限りません。対象間の得点差が広いほど、同じ絶対誤差でもICCが高くなる場合があります。

あわせて読みたい