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効果修飾は比較する尺度を先に定める

効果修飾とは、対象の条件によって介入効果の大きさが変わることです。絶対差か相対比かを定め、層同士の効果の違いを直接評価します。

定義

効果修飾という用語は、対象の条件によって介入効果の大きさが変わることを指します。絶対差か相対比かを定め、層同士の効果の違いを直接評価します。同じ相対効果でも、開始時のリスクが違えば絶対的な利益は異なります。

測り方

修飾候補と差の方向を結果を見る前に指定します。層別の効果とその不確かさを示し、交互作用として効果同士を直接比べます。年齢を便宜的に二分する場合は、連続した変化を見失う点も検討します。

判断が変わる六つの場面

絶対差の違い

仮想例:同じ半減でも基準リスク20%なら差10ポイント、2%なら1ポイント。相対効果が同じでも絶対効果は異なりうる。効果修飾を調べる尺度を確かめます。

有意性の比較

仮想例:大きな層だけでP値が基準を下回った。別々の検定結果の比較は交互作用の検定にならない。層間の効果差の推定を確かめます。

事後の切分け

仮想例:結果を見て最も差の大きい年齢境界を選んだ。多数の探索の中で都合のよい境界を選ぶ問題がある。事前仮説と探索した境界の数を確かめます。

研究間の比較

仮想例:高齢者の多い研究ほど効果が大きい。研究全体の割合から個人レベルの修飾を断定できない。研究内の層別データを確かめます。

背景の交絡

仮想例:初心者群には別の追加支援が多かった。経験だけが修飾しているのか支援の違いなのか分ける。層内の介入条件を確かめます。

個人への予測

仮想例:平均的に効果の高い層へ所属していた。層の平均を個人の結果の保証にはできない。層のばらつきと予測の目的を確かめます。

基本の計算と適用条件

二つの層で相対効果が同じという仮想例です。甲層は比較群20%、介入群10%、乙層は比較群2%、介入群1%とします。どちらもリスク比は0.5ですが、リスク差は甲層−10ポイント、乙層−1ポイントです。比では修飾が見えなくても差では異なります。効果が同じか違うかという問いには、必ず尺度を添える必要があります。

層ごとの標本数も確認します。甲層が大きく乙層が小さいなら、同じリスク比でも区間の幅は異なります。甲層だけのP値が基準を下回っても、リスク比が層間で違うという検定にはなりません。層別推定を示した上で、効果同士の差又は比など、選んだ尺度に対応する交互作用を直接評価します。

年齢を若年と高齢へ二分する設計では境界を先に決めます。最も大きな差の出る境界を多数試してから選べば、偶然のパターンを強く見せる可能性があります。年齢を連続量として扱うモデルも検討でき、二分によって失う変化の情報を確認します。モデルの形、事前の方向仮説、試した解析の範囲を一緒に示します。

この仮想例から本人の結果を断定できません。同じ層の中にも開始状態や遵守の違いがあり、平均の効果と個人の変化の分布は別です。層間の差を読む目的が支援の配分なら、絶対効果と負担の情報が役立ちます。理論上の機序を調べる目的なら、事前の仮説と再検証が重要になります。使う目的と選ぶ尺度を対応させます。

この考え方で読める広告

リスク半減は誰にでも同じ成果という健康広告

仮想例:高リスク群は20%から10%、低リスク群は2%から1%へ変わったとします。両群のリスク比は0.5で同じですが、絶対減少は10ポイントと1ポイントで異なります。同じ相対尺度の効果と、異なる絶対尺度の効果が両立します。効果修飾があるかを問う前に、広告が比と差のどちらを問題にしているかを定めます。

高リスク群でP値が小さく、低リスク群では大きかったとしても、それだけで効果が違うとは言えません。各層の人数と精度が違えば、同程度の効果でも有意性は異なります。層間の効果差や交互作用の区間を直接読みます。年齢をどこで二分したかが結果を見た後に選ばれていれば、何通りの境界を探索したかも関係します。

広告の層別図が、登録された全ての層を載せているかを解析計画と比べます。よい結果の年齢層だけを切り出した図では、他の層との比較を読めません。層の境界を変えた履歴、各層の人数と効果の区間を求めると、選択された見出しを点検できます。

数値で確かめる

同じ追跡期間に望ましくない結果が生じるリスクの仮想例です。減少幅は対照群−介入群、NNTは割合で表した減少幅の逆数です。相対リスクはどの行も0.5でも、絶対差と必要人数は変わります。

対照群リスク %介入群リスク %減少幅 ポイントNNT 人
20101010
105520
42250
211100

混同しやすい判断を分ける

リスク差

絶対差による修飾と、比による修飾では結果が異なりうるため尺度を先に決める。 リスク差の解説。

治療必要数

基準リスクが違うと人数指標も変わる。相対効果が同じでも同じ人数にはならない。 治療必要数の解説。

研究間異質性

研究間で効果が違う理由の候補になるが、研究間の情報と個人内の条件を混同しない。 研究間異質性の解説。

出典

よくある質問

効果修飾とは何ですか

効果修飾は、介入の効果がある条件や集団によって異なることです。

一群だけ有意なら効果修飾がありますか

それだけでは判断できません。層間の効果差を直接推定し、交互作用と不確かさを調べます。

相対リスクが同じでも絶対効果は違いますか

違うことがあります。20%と2%をそれぞれ半減すると、絶対減少は10ポイントと1ポイントになります。

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