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治療必要数は期間とリスク差の逆数で読む

治療必要数NNTとは、一定期間に一件の追加の望ましい結果を得るための人数を、リスク差から表す指標です。対象集団と追跡期間を伴う値として読みます。

定義

治療必要数NNTという用語は、一定期間に一件の追加の望ましい結果を得るための人数を、リスク差から表す指標を指します。対象集団と追跡期間を伴う値として読みます。一人の結果を保証する人数でも、その人が何回受けるかを示す回数でもありません。

測り方

好ましくない結果を減らす場合は比較群リスクから介入群リスクを引き、正の差の逆数を取ります。仮に10%から5%なら差0.05でNNTは20です。期間、対象、結果、比較介入を同時に示し、不確かさはリスク差の区間から扱います。

読み違えやすい点

リスク差がゼロをまたぐ場合、逆数の区間は無限大を含み、単純な連続した範囲にはなりません。負の効果は害の人数指標と方向を区別し、単に負の人数として読むのを避けます。

判断が変わる六つの場面

基本の逆数

仮想例:一年の出来事が10%と5%という仮想比較。差5ポイントは一人当たり0.05で逆数20人になる。差を百分率でなく小数へ変換を確かめます。

期間の変更

仮想例:一年のNNTを十年の施策へ使った。累積リスクの期間が変わればリスク差も変わりうる。評価期間の一致を確かめます。

基準リスク

仮想例:相対半減でも基準リスクが2%だった。差1ポイントのNNTは100になり基準リスクへ依存する。対象集団の基準リスクを確かめます。

不確かさ

仮想例:リスク差の区間が負から正まで広がった。利益と害の可能性を含み有限な人数幅だけでは表せない。リスク差の区間と向きを確かめます。

対象の違い

仮想例:高リスク者のNNTを健康な全員へ示した。対象が違う場合の絶対効果を再評価する必要がある。組入条件と適用対象を確かめます。

非医療の応用

仮想例:継続支援の追加達成率から人数を計算した。便宜的な追加一人の指標でも臨床上の治療と混同しない。達成定義と比較する支援を確かめます。

基本の計算と適用条件

一年の出来事のリスクが比較群12%、介入群8%という仮想例です。絶対減少は4パーセントポイント、すなわち0.04です。NNTは1/0.04=25人になります。4をそのまま分母にして0.25人と計算しないよう、百分率を小数へ変換する段階を残します。ここでの25人は一人分の追加的な利益に対応する集団の目安です。

三年の結果へ一年の25人を移すことはできません。両群の累積リスクが時間とともに変わり、絶対差も変わる可能性があります。結果が中断、目標達成、医療上の出来事のどれかによって意味も変わります。人数だけの見出しではなく、期間、出来事、比較介入、対象を同じ行に書きます。同じ介入名でも比較の条件が異なれば別のNNTです。

仮にリスク差の区間が利益の0.02〜0.08なら、その範囲の逆数は12.5〜50で、人数として切り上げれば13〜50人です。表示する人数の丸め方も指定します。差の区間がゼロをまたぐ場合は、逆数の区間が無限大で分かれ、単純に少人数から多数へ連続する範囲とはなりません。利益と害の可能性を元のリスク差から示すほうが読みやすい場合があります。

NNTは誰が追加的な利益を得るかを特定する指標ではありません。実際に25人へ提供して必ず一人が得られるという保証でもありません。本人への選択では負担、有害事象、継続可能性も別に読みます。数値の低さだけで介入を順位付けすると、対象の基準リスクと期間の違いが混ざります。同じ条件にそろえた比較で使うことが重要です。

この考え方で読める広告

リスク半減で20人に一人の追加的な利益という健康広告

仮想例:一年の好ましくない出来事が比較群10%、介入群5%なら絶対リスク減少ARR=0.05で、NNTB=20です。比較群2%、介入群1%でも半減ですがNNTB=100になります。NNTBは利益を得るための人数、NNTHは追加の害が起こる人数として向きを分けます。実際の20人のうち誰か一人が必ず助かるという保証にはなりません。

ARRの95%区間が−0.02〜0.08の例では、害側の逆数はNNTH 50から∞、利益側は∞からNNTB 12.5です。Altman 1998の考え方では「NNTH 50 → ∞ → NNTB 12.5」のように、無限大を挟む両方向を示します。−50〜12.5という有限の通常区間にしてはいけません。元のARR区間も併記するとゼロ付近の不確かさが読めます。

広告に示すNNTを、元の絶対リスク差と追跡期間へ戻して読みます。整数へ丸めた値だけでは不確かさが消えるため、区間推定の資料も求めます。利益のNNTと害の人数指標が併記されるなら、対象と期間が同じかを照合して比較します。

数値で確かめる

同じ追跡期間に望ましくない結果が生じるリスクの仮想例です。減少幅は対照群−介入群、NNTは割合で表した減少幅の逆数です。相対リスクはどの行も0.5でも、絶対差と必要人数は変わります。

対照群リスク %介入群リスク %減少幅 ポイントNNT 人
20101010
105520
42250
211100

混同しやすい判断を分ける

リスク差

人数へ変換する前の絶対差を示すと、計算の単位と比較方向を確認できる。 リスク差の解説。

主要評価項目

何の出来事を一人分減らすのかと観察期間を明示する。 主要評価項目の解説。

効果修飾

基準リスクが異なる集団では同じ相対効果でもNNTが変わる。 効果修飾の解説。

出典

よくある質問

治療必要数とは何ですか

治療必要数NNTは、比較対象に対して一人分の追加的な望ましい結果を得るために必要な介入人数の目安です。

NNTと相対リスク減少はどう違いますか

NNTは一定期間の絶対差の逆数です。同じ半減でも基準リスクが10%ならNNT20、2%ならNNT100です。

区間がゼロをまたぐNNTはどう書きますか

利益と害の区間を無限大で分け、元のリスク差区間も示します。有限の負人数から正人数までの通常区間にはしません。

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