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リスク差をパーセントポイントで読む

リスク差とは、二つの集団の一定期間の発生確率を引き算した効果指標です。相対的な減少率とは単位が異なるため、割合とポイントを分けます。

定義

リスク差という用語は、二つの集団の一定期間の発生確率を引き算した効果指標を指します。割合の変化とポイントの差を区別します。相対的な減少率とは単位が違うためです。引く順番と好ましい結果か好ましくない結果かで符号の意味が変わります。

測り方

各群の人数と出来事を経験した人数からリスクを求めます。20%と15%なら差は5パーセントポイントです。相対的には25%低いという表現と同じ単位ではなく、信頼区間と観察期間を添えて比較します。

判断が変わる六つの場面

差の単位

仮想例:100人中20人と100人中15人に出来事があった。0.20−0.15=0.05で5ポイントの差になる。分母、期間、出来事の定義を確かめます。

基準リスク

仮想例:20%から10%と2%から1%を比較した。両方半減でも絶対差は10ポイントと1ポイントで違う。相対差と絶対差の併記を確かめます。

人数の相違

仮想例:一方は10人でもう一方は1000人だった。割合だけでは推定精度の違いが見えない。群別の人数と区間推定を確かめます。

追跡の相違

仮想例:一年の割合と三年の割合を引いた。同じ観察期間のリスクにそろえなければ意味が変わる。追跡期間と打切りを確かめます。

符号の選択

仮想例:改善の割合から中断の割合へ結果を変更した。負の差がよいか悪いかは結果の方向で変わる。比較順序と結果の方向を確かめます。

因果の主張

仮想例:非無作為の利用者と非利用者の差を効果と呼んだ。記述的なリスク差と交絡を除いた因果効果は別。開始時の比較条件を確かめます。

基本の計算と適用条件

一年間に中断した人の割合を比べる仮想例です。支援群200人中20人、比較群100人中15人が中断したとします。リスクは10%と15%で、支援群から比較群を引く差は−5パーセントポイントです。人数の差−5人と、割合の差−5ポイントは偶然同じ数字ですが、計算した量は異なります。分母を記してから差を求めます。

比較群を基準にした相対減少は(15−10)/15で約33.3%です。支援群を分母にすれば違う比になります。相対減少を述べるときは基準を固定し、絶対差も併記します。5%減ったという表現だけでは相対5%か絶対5ポイントか分からないため、説明の文と計算式を合わせます。改善という好ましい結果を扱う場合は、符号のよい方向も変わります。

追跡中に結果不明の人がいた場合、最初の人数と測定できた人数を分けます。10%が追跡完了者だけの割合なら、開始者全体の一年リスクとして使うには欠測への扱いが必要です。観察期間が一方で半年、他方で一年なら、同じ出来事でも単純な差の問いが変わります。打切りを含むリスクの推定方法が使われた場合には、その方法と評価時点を読みます。

非無作為な二群での−5ポイントは、まず観測された差です。支援群のほうがもともと続けやすい条件なら、全てを支援の効果へ帰属できません。参加前の情報を使った調整や設計の根拠を読み、区間の幅も確認します。点推定が同じでも、少人数の集団と多人数の集団では精度が違います。対象、期間、結果、比較順序、区間を一緒に示します。

この考え方で読める広告

リスクが半分になったという健康広告

仮想例:一年の発生率が比較群10%、支援群5%なら、支援群−比較群のリスク差は−5パーセントポイントです。比較群の2%が1%になる別の例も半減ですが、差は−1ポイントです。同じ半減という表現から、追加で何人の出来事が減るかを読めません。分母、期間、出来事をそろえた絶対差へ戻します。

100人の比較群で10件、200人の支援群で10件なら、件数は同じでも10%対5%です。逆に人年あたりの発生率と一年の累積リスクは同じ尺度ではありません。差の引き算の方向を指定し、好ましい出来事か好ましくない出来事かを併記すると、正の差が何を意味するかを判断できます。

広告の割合を元の件数と人数から計算し直し、対象期間を表の脚注と照合します。複数回の出来事を一人ずつの発生確率と混ぜていれば、リスク差の引き算には戻せません。追跡が群によって違う場合は、期間のそろった結果を示してもらいます。

数値で確かめる

同じ追跡期間に望ましくない結果が生じるリスクの仮想例です。減少幅は対照群−介入群、NNTは割合で表した減少幅の逆数です。相対リスクはどの行も0.5でも、絶対差と必要人数は変わります。

対照群リスク %介入群リスク %減少幅 ポイントNNT 人
20101010
105520
42250
211100

混同しやすい判断を分ける

治療必要数

一定期間の絶対差の逆数が人数指標になる。小数と百分率の変換を確認する。 治療必要数の解説。

効果修飾

絶対差が条件で変わるかという問いでは、基準リスクも結果に関係する。 効果修飾の解説。

主要評価項目

出来事の定義と主として測る時点を先に確かめる。 主要評価項目の解説。

出典

よくある質問

リスク差とは何ですか

リスク差は、同じ期間と結果定義で測った二群のリスクを引き算した値です。

5%減と5ポイント減は同じですか

違います。10%から5%は5ポイント減で、元の10%に対する相対減少は50%です。

リスク差が同じなら人数も同じですか

対象人数によります。5ポイントの差は100人で5人分、1000人で50人分の追加的な差に対応します。

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