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定義
フォレストプロットという用語は、各研究の効果推定と区間を並べて比較する図を指します。効果の尺度、無効果の位置、重みと統合モデルを確認します。通常、四角が点推定、横線が信頼区間を表します。記号の意味は図の凡例で確認します。
メタ解析での読み方
効果指標、無効果の位置、軸の目盛、好ましい方向を読みます。差なら無効果は0、比なら1です。群別人数、重み、研究の条件を表と対応させ、統合モデルと異質性も確認します。比の指標では対数軸がよく使われます。
判断が変わる六つの場面
無効果の線
仮想例:平均差の軸に0の縦線がある。正負のどちらがよいかは得点の方向で変わる。評価項目と群の引き算の順を確かめます。
比の目盛
仮想例:リスク比0.5と2が1の左右にある。対数軸では半分と二倍が対称に配置される。線形軸か対数軸かを確かめます。
四角の面積
仮想例:一研究の四角が大きい。多くの場合は解析の重みが大きいことを示す。凡例と重みの列を確かめます。
長い横線
仮想例:点推定は良いが区間が広い。推定の精度が低く反対方向も含む可能性がある。標本数と標準誤差を確かめます。
菱形
仮想例:統合値の菱形が無効果をまたがない。統合の推定が精密でも偏りや異質性の評価は残る。統合モデルと研究の質を確かめます。
左右の意味
仮想例:有益と不利のラベルが図によって逆だった。図の位置だけで善し悪しを記憶しない。軸のラベルと結果の定義を確かめます。
基本の計算と適用条件
仮想の平均差の図で、研究甲の推定が2点、区間−1〜5点、研究乙が4点、区間3〜5点とします。甲の横線は0をまたぎ乙はまたぎませんが、それだけで甲では効果なし、乙では効果ありという二分をしません。両者の推定値は区間とともに読み、効果同士が違うかという問いは別に検討します。好ましい方向も尺度の定義へ対応させます。
逆分散の方法なら、標準誤差が小さい研究の重みが大きくなります。図の四角の面積がその重みを表すかを凡例で確認します。大きな四角は結果がよいという意味ではありません。固定効果とランダム効果で重みが異なる場合があり、同じ二研究の図でも統合値が変わりえます。使ったモデルと研究間分散の扱いを、図の周辺の記載から読みます。
比の指標では無効果は1、差の指標では0です。対数軸のリスク比0.5と2は対称に置かれる一方、線形軸ではそうなりません。横線が図の範囲を超えた場合には矢印や省略が使われることがあるため、端で止まった見た目だけから区間を読みません。数値の列と目盛を併用すると、図の表示範囲の限界を確認できます。
菱形の幅は通常、統合した平均等の区間です。新しい研究の効果の予測区間や、個人の結果の範囲と同一ではありません。研究の採用条件、主評価項目、対象、測定期間も図と一緒に読みます。図の下に精密な統合値があっても、選択報告や測定の偏りが解消されるとは限りません。図の数字を出発点に方法の表へ戻ることが大切です。
この考え方で読める広告
菱形が改善側だから全研究で有効という広告
仮想例:三研究の平均差が−1、−3、1点で、統合値が−1.5点だったとします。統合の菱形が0より左にあっても、個別研究の点と区間は同じ位置とは限りません。図の左がよいかも、得点の方向と、どちらの群からどちらを引いたかで決まります。
この三研究の重みが25%、50%、25%という仮想例なら、−1×0.25−3×0.50+1×0.25=−1.5点です。改善側の二研究へ計75%の重みが付くため、悪化側の研究が一つあっても統合値は改善側になります。これは図の読み方を説明する加重平均で、実際の研究の重みは標準誤差と統合モデルから確認します。
広告の図を元論文のフォレストプロットと並べ、研究名と行数を照合します。菱形だけ切り出したり、負の結果の行を省いたりしていないかを確認します。主評価項目ではなく別の指標の図なら、その変更も追い、広告に載る図が研究全体のどの部分かを確かめます。
混同しやすい判断を分ける
リスク差
差の指標で使う無効果の線は0で、百分率の単位と比較順序を確認する。 リスク差の解説。
研究間異質性
研究の推定が散らばる程度を、対象と方法の違いに対応させて読む。 研究間異質性の解説。
予測区間
統合平均の菱形だけでは、新しい研究での効果の幅は分からない。 予測区間の解説。
出典
- Cochrane Handbook・メタ解析
- Cochrane Handbook・効果指標
- Cochrane Handbook・結果の解釈
- Cochrane Handbook・フォレストプロット等による研究結果の図示
よくある質問
フォレストプロットとは何ですか
フォレストプロットは、複数研究の効果推定と不確かさを同じ軸へ配置する図です。
大きい四角は質の高い研究ですか
通常は解析の重みを表します。研究の質は割付、欠測、測定、報告などの方法から別に判断します。
横線が無効果をまたぐ研究は無意味ですか
無意味ではありません。効果の推定とその不確かさを示し、反対方向も含む可能性として読みます。